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「グレタ・トゥーンベリに怒られる。」

〈2019年3月5日〉

まずは前置きから。三菱UFJ銀行がドイツ大手金融機関から子会社 の航空機リース事業を7000億円超で購入した。日本では航空機リ ースは節税対策として使われる。高額所得者が急増して節税に対す るニーズが国内で高まったことが背景にある。

これも5年間のアベノミクスの副産物だろう。富の配分が進まず、 高額所得者が急増しており、彼らが節税対策として航空機のリース を購入する構図は、1990年代のバブルと同じ風景である。

さて表題に戻ろう。ヨーロッパから、また新たなムーブメントが起 きている。2015年に移民がヨーロッパにあふれ始めた。民族のグ ローバルシャッフルが始まった。今また大きなムーブメントが起き ようとしている。

スエーデンの15歳の少女“グレタ・トゥーベリ”が学校を休んで 気候変動に対して大人が何も行動を起こさないことに対して、2週 間の抗議運動を起こしたのが昨年の8月のことであった。その後彼 女が時の人となりIPCCなどで気候変動に対する演説を行ったりし た。

その半年後の後の現在、学校をストライキして気候変動に対する無 策に対する抗議運動がヨーロッパで確実に広がりつつある。英字新 聞の記事によるとスエーデンで昨年8月に一人で始まったストライ キがオランダで4人が継承し、11月オーストラリアで1500人、今 年1月スイスで57000人、2月にベルギーで85000人、そして3月 15日に世界中で予定されているようだ。

彼女のIPCC(気候変動に関する国際間政府協議)で行ったスピー チの内容は、気候変動に対して大人たちは何も対策を実行していな いという主張である。これは「ちこチャンに怒られる」ならぬ世界 で話題になっている「グレタ・トゥーンベリに怒られる」の内容で ある。

日本では抗議運動はなじまない。しかし逆に周りの影響、外からの 圧力が一気に新しいムーブメントとなる土壌がある。日本では気候 変動という言葉しかないが、英字新聞に登場する言葉は最近 “climate catastrophe”“climate crisis“とどんどん過激化して いる。

他人事のような表現しかできないが、日本でもいよいよ気候変動対 策の大きなムーブメントに翻弄されることを想定する必要がある。 従来のビジネスモデルが使えなくなり、新しいビジネスモデルへの “急激”な移行である。

以上

気候変動グレタ・トゥーベリ