ニュースレターバックナンバー

┏┏┏[2004-12-20]┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏┏
 「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
 名古屋ビジネス情報  主宰 川津商事株式会社
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   テーマ: いよいよ「2005」年幕開け

いよいよ2005年が始まる。愛知県民にとって「2005」年と 言う文字は視覚的に見慣れた文字である。この2005年が持つ意 味は何なのだろうか。

愛知県はポストバブル経済の目玉である、3点セットとして万博、 リニア、中部新国際空港などの大型プロジェクトの誘致推進を行っ てきた。この3点セットの象徴である万国博覧会が2005年の開 催である。

正に1990年代この万国博覧会の誘致を通して、この2005年 という活字をわれわれは目にしてきた。そして万博に関連した事業 が、2005年を一つの区切りとして目安となってきた。ある意味 ではミレニアムであった2000年よりも視覚的に印象の強い年号 でもあろう。

具体的に2005年には、万博をはじめ、中部新国際空港の完成を みるだけではなく、栄の三越新館の完成、又は名古屋駅前の豊田毎 日ビルの再開発(2006)、牛島再開発(2007)と言う一連のシンボリ ック的なビックプロジェクトの完成につながる年である。そしてこ れらが更に周辺の再開発、インフラ整備へとつながっている。

10年ほど前から構想、計画を経て、具体的に建設が始まった名古 屋の投資が実現し始める年であり、名古屋の社会全体が2005年 をある意味で目標にしてきたともいえよう。

バブル経済以降、失われた10年と言われ、長いトンネルを経験し た後、今名古屋が元気があると日本中で認められる雰囲気がある。 もちろんその背景には、記録的な好業績を出しているトヨタ自動車 関連の産業振興がある。

しかしあえて名古屋が今元気がある理由を問われたら、この200 5年を目標とした様々な誘致活動、社会基盤インフラの整備を通じ て行った努力を通じて、外部からの新規参入効果、外部に評価され るべく改善などが、目に見える形で成果となって現れ始めた事が上 げられよう。

名古屋駅前がエリアとして大躍進をしている。地価が栄を追い越す ほどになっている。なぜ名古屋駅前がここまで注目されるようにな ったのかと問われたら、それまでの閉鎖的な地域経済文化に外から の新規参入を実現したことが挙げられよう。

閉鎖的な名古屋の社会文化にあって、JR東海、JR東海高島屋と 言う新しい企業文化が参入したことにより、豊田毎日ビルの再開発、 牛島再開発、更には既存の大型ビル施設の再投資を誘発した。そし て新たにトヨタ、森精機といった企業の進出を促した。新たな企業 文化の外部参入は、閉鎖的エリアにとっては革新的なこととなった。

名古屋駅前の活性化は、まさに今の名古屋の元気の象徴でもある。 中部新国際空港の開発運営に、従来の空港行政と違った企業方式を 導入した。万国博覧会誘致活動を通じて外部に認められるような努 力を行った。名古屋に、従来と違った文化・概念を新規参入させた 事がこのエリアをより活性化させ、元気なイメージを醸し出してい ると考えられる。

そしてこの新しい企業文化、社会文化を新規参入させ、活性化させ る手段がこの2005年を目標としてきた一連の活動にあったと考 えるのが一番説明しやすい。

では2005年以降具体的に何が変るのであろうか?それは新しい 人の参入が期待されることである。名古屋駅前は特にそれが進むも のと考えられる。名古屋駅前だけでなく例えば、中部新国際空港及 びそのゲートシティーとなるエリアも、大きく人の参入が起きると 考えられる。

地下鉄名城線の環状線化により、新しい人の流れが起きることも期 待される。沿線上に新しいエリアが開発される可能性もある。それ もまた新しい人がそのエリアに参入することによって起きるエリア 開発である。

新しい物、人、考えが参入してくるとき必ず、古いものとの軋轢が 生じる。名古屋駅前にJR東海がツインビルを建設した時、名古屋 中のおおくのマスコミ・識者がオフィスビルの供給過剰を問題視し た。形を変えた新しいものへの拒絶反応であった。

そして今、名古屋に、この新規参入による文化、風土の革新から取 り残されようとしているエリアがある。それが栄エリアである。栄 エリアに商業トレンドをかえるような大きな新規参入がない。栄エ リアは名古屋の商業の象徴である。名古屋駅前エリアに市場を奪わ れ、今又、地下鉄名城線環状線化による新しいエリアの新興と共に、 大きなエリア間競争に直面している。

今まで栄で行われてきたのは、既存商業施設の増築等、既存の延長 路線でしかない。2005年春完成の三越の南館新館も新しい商業 文化の参入でなく、既存の路線の延長であったならその効果も、そ れほど期待されないだろう。

当ニュースレターの今年の年末年始号として、名古屋の商業トレン ドとして特に栄を問題提起したい。新しくリニューアルした特集「名 古屋の商業トレンド?」をぜひ見ていただきたい。

http://www.kawatu.co.jp/nagoya/topic2/sakae2.pdf

この中で、弊社としては栄の久屋大通り公園の再開発構想を提起し たい。名古屋圏の象徴である栄を日本の象徴、アジアの象徴である 商業施設になる可能性を探りつつ、栄の商業エリアの再構築を久屋 大通り公園の再開発を通じて考えたい。

テレビ塔の跡地利用、商業施設である地下街とデパート施設のコラ ボレーション、都市型のエンターテイメントを実現できるユーティ リティー広場の実現など、今まさに新しいニーズに応えるべく再構 築を行う時期になっていると考える。

ポスト2005として、名古屋の商業トレンドのシンボルがさらな る日本の象徴となりえるべく、栄エリアのエリア構想を考えなおす 時期ではなかろうか?

以上

今年もニュースレターを愛読いただきましてありがとうございまし た。今年は年初めから一気に不動産流通市場が動き出し、バブルの 再来かと思うほどの状況にありながら、前回出版した本「不動産投 資の成長メカニズム」の韓国での韓国語翻訳版出版、そして新しく 「不動産投資戦略」出版を行い、多忙を極めました。来年も皆様方 の更なるご発展・ご健勝を祈念しまして年末年始のご挨拶とさせて いただきます。来年も御高配をいただきますようによろしくお願い 申し上げます。

以上



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