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主宰:川津商事株式会社
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アスナル金山解体

〈2017年 2月 15日〉

アスナル金山の解体が新聞報道されている。残念なことではあるが 新たな再開発に期待したい。

金山は名古屋のいわば副都心である。特に空港が小牧からセントレ アに移ってから、名古屋のゲートシティーとしても重要な機能を果 たしている。そもそも名古屋の商業中心が大須にあった昔から金山 の存在は明確にあった。

最近では、名古屋駅前、栄の話題に隠れて、取り上げられることは 少ないが、それでも世代の若い人たちを取り込んで、持続的な発展 を維持している。

その中心的な施設の一つがアスナル金山であった。様々議論はあっ たが、ユーティリティー性もあり小さな回遊性も確保され、商業的 魅力があった。いわゆる通り過ぎることができない魅力であり、都 市生成の根本的な要素があったわけだ。

金山の現特殊陶業市民会館 以前の金山市民ホールの老朽化に合わ せて、金山エリアの再開発の構想が動き始めたわけだ。

金山の商圏は広い。港から名古屋市南西部、南東部に広がり多くの 人を集めることができる潜在的能力がある。したがってバスターミ ナルとの有効なネットワークも確かに必要となる。

このバスによる名古屋市南西部の回遊性と金山の地下鉄、JR、名鉄 の交通機関の回遊性を有効にネットワークさせながら、どうしても 通り過ぎる事ができない商業的魅力がある新しい器が期待される。

回遊性を考えるとき、最近明らかになっていることは、器サイドの 発想では商業的魅力が醸し出せないという点である。建築、空間デ ザインのプランでは、非効率な通り過ぎることができない商業的魅 力を出すことはできない。これは明らかなことである。

もう一つ、世界の大きな潮流から考量するべきことがある。東京と 大阪・名古屋が競い合うという都市間競争、エリア間競争(大名古 屋都市構想、中京圏構想等)がすでに古い概念であることだ。世界 中で起きていることは、ビックシティーがエンドレスに吸収するこ とによってできるメガリージョンが今後の将来の人口を支える核と なることだ。

つまり東京が名古屋・大阪を吸収して一つの太平洋沿岸メガロポリ スと言うメガリージョンを形成し、日本の経済、人口、アイデンテ ィティーを支える器となるのと同じように、名古屋駅前が金山・栄 を吸収してメガリージョンを形成して名古屋の経済を支える器とな るという考えである。

太平洋沿岸メガロポリスと言うメガリージョンの中での名古屋の役 割は、いかにこのメガリージョンに貢献するかである。競争ではな く貢献である。そしてこのメガリージョンこそが、今求められてい るコンパクトシティー概念に対する答えとなろう。

名古屋駅前、栄、金山がエリア間競争するのではなく、この三つの エリアで一つのメガエリアを形成し、これが拡大してしまった名古 屋都市圏を再構築する核となり、周辺からの都心回帰も含めてこの エリアでコンパクトな消費・生産活動圏を形成する考えである。そ してそれぞれのエリアがこのメガエリアにどう貢献するかが構想の ポイントとなる。

そのためには3つのエリアの中の回遊性が確保されることになる。 現在太平洋メガロポリスの生産性を高めるための新交通システムで あるリニアの整備と同じように、様々な工夫が必要になる。これが 今後名古屋が考えなくてはならない都市構想である。

以上

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