
====[2010年6月25日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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テーマ:森ビルの商業施設戦略
先般日経流通に森ビル商業施設戦略が取り上げられていた。その中から商業施設戦 略の新しいトレンドを読みとりたい。
内容は新聞で確認していただくとして、簡単に要約を紹介しておくと、ポイントは 回遊性の見直しである。特に従来型の大型商業施設は開設当時の大きなアドバルー ンを上げて大きな商圏から最大の集客を目指した。しかしそれは持続不可能なある 意味でバブルでしかなかった。そこで現実の即した顧客をセグメント別に分けて新 たな回遊性を再構築するものである。
まず注目されるのが、7月に解禁される中国観光客向けの買い物商業施設である。 羽田などからの利便性の森ビルの商業施設にアウトレットを併設するなど、中国観 光客の購買力の受け皿となる施設への転換である。
もうひとつは地元客の囲い込みである。地元客の回遊が確保されるようにテナント 構成の見直しである。あるいは子供連れ、ファミリー向けの施設の改修である。
これらの事柄から読み取れる商業施設あるいは商業エリアのトレンドは、まず時系 列で回遊性の再構築が必要なことである。市場のトレンドの変化だけでなく、施設 のポジショニングの変化によって、機敏に回遊性の再構築が可能な経営手腕が必要 になるわけだ。
一度作ったらおしまい、再投資する余力がない特に地方のありがちな偽堅実経営は、 激しい競争にさらされる商業エリアでは生き残れないわけだ。
そして中国からの観光客の囲い込みの本質は、域外からの集客の回遊性である。こ れに対して地元客の回遊性が差別化されて対峙してクローズアップされているわけ だ。このような差別がなく、なんでもかんでも取り入れて「総合」、「打ち上げ花火 式」回遊性は今後生き残れない状況に追いやられる可能性がある。
外部からの集客のための回遊性は地元の日常的な回遊性と生きらかに違う。たとえ ば名古屋駅前の商業エリアを考えてみよう。一つの商業エリアに外国の観光客向け の量販家電製品店・アウトレットが登場するとすると、それが同時にうまく地元客 の回遊性に組み込まれるとは限らない。
名古屋などの大都市が商圏を維持するためには外部からの集客を拡大することが必 要とされる。また安定した商圏を維持するためには地元に提供する回遊性サービス も必要となる。二つの違った回遊性が一つのエリア内でどのように共存するかは、 非常の高度なエリアマネジメントを必要とされるだろう。
もしそれができなければ、どちらかの回遊性がその市場から退場してエリアから去 ってしまうだろう。たとえば名古屋駅前は外部からの集客の回遊性、栄が地域地元 の回遊性といったすみわけが登場するかもしれない。
いずれにしても市場の新しいニーズに対して、快適な回遊性というサービスで応え ることができなければエリア内競争、市場間競争に生き残れないことを示している のではないだろうか?
以上
アウトレット、中国観光客、市場回遊性、商業施設トレンド
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