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====[2010年5月25日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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名古屋のオフィス市場



先般、スイスの調査機関(IMD)による世界各国の競争力のランキングが新聞 等で話題となっていた。筆者も興味があって当該機関のプレス発表ステーツメン トを調べてみた。

これによると、従来の経済大国であるドイツが16位、イギリスが22位、フラ ンス24位、日本27位、イタリア40位である。これに対してトップ10が1位 のシンガポールから順次香港、アメリカ(前回1位)、スイス、オーストラリア、 スウェーデン、カナダ、台湾、ノルウェー、マレーシアである。

内容としては、アメリカが金融恐慌の影響があるが依然として経済大国であり強 いリーダーシップを持っている。これに対しシンガポール、香港は経済のボラテ ィリティーに対して非常に強い耐性力を持っているというものであった。

しかし客観的に見て。これらのトップ10グループが、次世代の世界を牽引する経 済大国になるかどうかといえば、ありえないだろう。20位前後のランキングさ れた従来の経済大国の競争力を無視してこれらが安定した世界経済を作り出すと は思えない。しょせんランキングとはそんなものだ・・・。

そんなことより、最近の日本の経済のマンション販売の増加、上場企業の設備投 資の意欲の増加を見たほうがよっぽど競争力が感じられる。マンション市場にし ても、企業にしてもリスク耐性力があり、不景気なるとそれなりの対策をきっち りして、次のステップに備える力が感じられる。

そろそろ日本の実力に自信を持とうではないか。さて前置きはこのくらいにして、 シービーリチャードエリス(CBRE)総合研究所のデーターによると、名古屋 の商業ゾーン間のオフィス移転は、それぞれのゾーン内の移転が最も多く、他か らの移転よりも多い特徴を示している。

例えば名古屋駅前ゾーンへのオフィス移転が最も多いには名古屋駅前ゾーンから の移転である。これらは名古屋駅前、栄、伏見、丸の内などで共通して言え、さ らに丸の内より伏見、さらには栄、そして名古屋駅前に行くにしたがってその特 徴が強くなっている(2009年)。

つまり名古屋経済圏の中においては、それぞれの商業ゾーン間において、新しい 魅力に向かって大きなコストを払ってまでおこなう事業拠点の移転がそれほど見 られないことを意味している。

これは本来考えられていた名古屋駅経済圏のエリア間競争による市場のダイナミ ズムがそれほど強くはなく、市場性の高い特定の商業ゾーンの内生的な成長によ るゾーン内競争が起きていることを意味しているといえよう。

最近、JR東海の新しい高層ビルに高島屋百貨店の増床と、大手家電専門店の企 業誘致が公表された。これにより2010年代半ばに新たな名古屋駅前ゾーンの成長 が期待されるが、この商業ゾーンのゾーン内移転の仮説が肯定されるとすると、 この成長に伴い他の商業ゾーンからの移転より、あくまで当該ゾーンの内生的な 成長による市場の拡大が起きると予想されるわけだ。

これは逆にいえば、名古屋駅前ゾーンと栄ゾーンのエリア間にはトレードオフの 関係が起きていないとも言えよう。名古屋駅前は名古屋駅前で、栄は栄でそのア ドバンテージを拡大すれば独立した成長が望めることを意味していると考えられ る。

以上

キーワード: 賃貸オフィス市場、市場間競争、栄、伏見、名古屋駅前エリア

 


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