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====[2010年5月10日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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不動産スペースに対するニーズ



筆者が愛読している英字新聞の配達が滞ってしまった。原因はヨー ロッパの火山噴火禍で物流が止まってしまったのである。火山噴火 禍と言っても話題としては最近のギリシャショックの前、さらに大 型連休の話題の前のものである。

ヨーロッパ経済がどうかなってしまうかと思った危機ではあったが、 のど元過ぎると些細な出来事であった。そして遅配されて最初に届 いた新聞の1面に記載されていた話題が「近い将来アメリカのミリ タリーが重大な燃料不足に陥る」という話題であった。

しかも近い将来というのが2015年の事である。石油価格が1バレル 100ドルの価格水準に高騰すると、アメリカ軍が石油不足に陥るら しい。考えてみれば大量の化石燃料を消費する現在の軍事力で戦争 をする事事体、持続不可能な事であり、時代遅れも甚だしいわけだ。

今沖縄で大問題となっているヘリコプターという軍事設備も大量の 化石燃料を前提としており、いずれ時代遅れになるのではないだろ うか。消して軽視するつもりはないが時が過ぎれば小さな出来事に なってしまうかもしれない。

もっと考えれば、沖縄海域周辺を、化石燃料を垂れ流して大艦隊を 編成して軍備力を示威する事はもっと時代遅れになるような気がす る。それでもそれをやり続ける軍事大国は時代のニーズに合ってい るのだろうか?

いつもながらの前置きはさておき、現在企業の経営資源は知識、リ スクマネー、スペース、IT技術、鉱物資源であるといわれている。 そんな中でスペースに対するニーズが激変している。

連日のように、百貨店の業績の悪化が新聞に登場している。それを あげるまでもなく既存の都市部の商業集積地の収益性が劣下してい る事は言うまでもない。商業不動産の証券化商品の破たんも懸念さ れている通りだ。

その原因がネット通販市場の成長に象徴される流通革命だ。今さら アマゾン、楽天で商品を買購入する事は珍しくはないだろう。これ らのネットで購入する時、これらのネット先にある商品の信用性、 ショップの信用性を吟味する事があろうか?

商品はすべてJIS規格ついたものばかりでメーカーが責任を持ち、 クレジットカードの番号はすべてショップには届かず、楽天、アマ ゾンサイドで決済がなされる。さらに今後商品の物流もすべてアマ ゾン、楽天などに集約される事になっていく。

つまりアマゾン、楽天に出品しているショップは商品戦略、マーケ ティングノウハウも、決済機能もすでにこれらのネットに依存し、 いよいよ商品すら持たなくなるわけだ。少なくともネット物流のバ ックヤードになり下がり、物流もネット主催企業に依存する?奪い 取られてしまう事になるわけだ。

インターネット上でどのネットショップサイトにも属さず一匹狼で やっている企業は、検索で何百件、何千件もの序列の後ろに押しや られて成り立たなくなってしまう。ネット上で生き残るのは一番安 い価格をつけたものだけである。

つまり一番強いところだけが生き残り、あとは箸にも棒にもかから ない事になる。ロジスティックすら特定の企業に牛耳られ、このよ うな状況で企業の立地戦略とは一体何か?スペースに求める差別戦 略、ニーズとは何か?という事になる。

スペースに対するニーズが不明確になってしまっている状況が、不 動産価格の再構築がなされず、特に商業地の地価が下落し続ける事 になるわけだ。

新しい付加価値を生む商品のショウルーム機能、エンターテイメン ト機能が求めるスペースと単なるコスト削減の対象でしかない物流 拠点としてのスペースとは明暗がはっきりする。これらのスペース で構成される地域経済の収益性も当然左右される事になるわけだ。

以上

キーワード: 化石燃料、物流スペース、ネット通販、地価公示、ロジスティック

 


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