
====[2010年4月10日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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テーマ:老朽化とエンドレスシティー<
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前回から都市の老朽化を取り上げている。先般バブル経済の時に建 てられたある商業ビル施設のメンテに立ち会った。計器の設定し直 しを行うのが目的であり、ゼネコン、電気工事の担当者を伴て行っ たわけだ。
いざ始まってみると、みんなが顎を突き出して上のほうを仰ぎ見て、 話し合っている。様子を見ていると異様な光景に気がつく。みんな 歳をとっていて一様に背が小さく、古い盤の計器類が自分の目線よ り上にあり、さらに老眼で細かい計器類のゲージが見にくいため、 みなメガネを上にずらして一生懸命仰ぎ見ているわけだ。
結局、計器類のゲージを正確に読み取れないため計器の品番を持ち 帰って後から対処するというものだ。しかし見るからに問題の品番 が読みにくそうだった。老舗の商業ビルで、老舗のゼネコンで、老 舗の電気工事会社である。
日本人は、なんでここまで皆年寄りになってしまったのだろうか? 前号のニュースレターでは施設の老朽化を取り上げたが、現実には 使う側、メンテナンスをする側の老朽化にも、厳しいものがある。
高齢化対策として新聞であれば字を大きくすれば良いかもしれない が、日本の都心にあるビル施設の計器類をすべて大きな字の表示に 入れ替える事は可能だろうか?でもそれをしなければメンテする人 がいなくなる不良機器となってしまう。
さて、ある英字新聞に“a world of endless cities”という記事が 載っていた。都市化がエンドレスに進むことを取り上げている記事 である。進む都市化はアンストップアブル(止めることができない) とまで表現している。
世界中のトップ40の大都市が占める世界の人口は14%でしかない が実に全体の経済活動の66%、イノベーションの85%がこれらの都 市に集中し、トップ25都市に世界中の富の半分が集中する状況にあ る。その結果2050年までに全人口の半分を占める都市人口が70% にまで増加するだろうというものである。
都市に住まない人は金もちの国で14%、貧しい国でも30%にしかな らないだろうというものである。そして都市化は地方の財政に大き な影響をもたらすとしている。それは都市に流入した人たちが富を 地方に還流させる役割を担うことを意味したものだ。都市化が進み 富が実現して初めて地方への富の再配分が実現するというものだ。
つまり都市化が成功しないと、地方への富の配分も実現できないわ けだ。筆者は東京一極集中から地方への資源配分に見直しにより、 内需の収益構造を地方へバランスシフトするべきと考えているが、 現実には高度集積した都心部で収益を上げそれを再配分する仕組み が世界中のトレンドとなっている現実がある。
このエンドレスシティーが現在の世界のトレンドとなっているわけ だ。特にこれらは中国、インドに集中し、そして日本にもあるとし ている。おそらく東京を意味しているのであろう。
そして新しいアーバニゼイション(都市化)は、また新たなスプロ ールを生むと指摘している。都市に流入してくる人たちは郊外の衛 星都市に流入する傾向が強いことを指摘している。
ロサンゼルスが過去1975−1990年で45%の人口を増加させている が、これはロサンゼルスがこのとき同時に3倍の地理的大きさにな っている事を反映している事例を取り上げている。
その一方で都市のスプロール化は移動エネルギーの喪失などの浪費 を意味するだけでなく、優良な農地の喪失をも引き起こすとしてい る。つまり都市の都心部の空洞化を避けなくてはならない。これこ そが都市の社会的ニーズとなるわけだ。
都市都心部の効率性を高め、スプロール化を防止するためには、都 心部の様々な建物施設、都市インフラの老朽化はきっちとしたメン テナンス、更新がなされ、都市効率のよい高度な集積が必要になる。 そのために必要な制度支援、ファイナンス支援の仕組みが必要とな るわけだ。
以上
キーワード: 都市インフラ老朽化、都市化集中、エンドレスシティー、高齢化社会、
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