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====[2009年12月10日]==
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名古屋ビジネス情報
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いよいよ東海地方に新しい金融機関登場のニーズの顕 在化



先般中京大学で「サブプライムショックと東海の金融」と言うテー マでセミナーが開催された。多くの方が参加され盛況であった。そ の中で水谷研治氏が「東海銀行の復活」を講演をされた。

当ニュースレターでも東海地方での新しい金融機関の必要性を何度 か取り上げてきた。いよいよ市場ニーズとして新しい金融機関の誕 生が顕在化してきたわけだ。

現在名古屋には旧東海銀行のUFJ銀行が東京三菱に再編されて、 実質都市銀行がなくなった。と言うよりも地方の都市銀行が日本の システム上姿を消したのである。氏は旧東海銀行の出身であるが、 サブプライムローンから現在の日本の経済状況から新しい金融機関 の必要性に至る理論には傾聴に値するものであった。

今回の世界的な金融危機で、近年の日本の振興不動産企業の多くが 黒字倒産をした。これらの多くが外資の貸しはがしである。海外か らのリスクマネーは周りのいろんなリスクに対して耐力が非常に弱 い。これは、周りで何か大きなリスクが起きれはどうしても心配に なり資金を引き上げてしまう。外資を使う以上ある程度しょうがな い事である。 

このとき地元の資金であれば簡単には逃げない。地元以外逃げよう がないからである。昔トヨタの黎明期に東海銀行がトヨタの下請企 業に融資をして大きなリスクをとった話はまさにこれに該当する。 このようなリスクトレランスの強い資金がこれからの市場では重要 になる。

現在、東海地方では東京三菱UFJ、三井住友、みずほ、りそなの 各メガバンクと静岡、十六、百五、大垣共立、駿河銀行の地方銀行 と第二地銀といわれた名古屋、愛知、中京の下に信用金庫が位置し ている。

ご存知のように、潤沢な資金蓄積の地方である東海地方では、かつ て東海銀行を頂点として同時に中小企業が多くこれらに応えた信金 の力が非常に大きい。その中間に位置する金融機関は東海銀行がそ れほど強くなかった岐阜、静岡、三重にそれぞれあるだけで名古屋 には第二地銀があっただけである。

そして東海銀行がなくなったのである。新自由主義の下ですべての 経営資源(人・物・金)を東京に集中させて、東京の金融市場から 効率よく世界中に投資をして、金融資本を通じて日本(東京だけ?) に収益を還元させる金融投資立国を目指したわけだ。

しかしそれが世界的な金融危機と共に破綻した。さてこれからもう 一度産業資本を再編させて、地域の産業の育成に資金を優先的に回 さなくてはならないとしたら、どの様な金融機関が必要かという事 である。

さて冒頭に戻って、セミナーの開催趣旨の邪魔にならない程度に、 水谷氏の講演の触りだけ紹介しておこう。詳しくはセミナー主催(中 京大学経済研究所)に問い合わせていただきたい。

氏の主張は、りそな銀行が母体の所在地の埼玉県だけ「りそな埼玉」 として独立した企業に分離させたように、三菱東京UFJから分離 独立させて三菱東京UFJ東海或いは名古屋を分離独立させるべき であると言う主張である。

これに対して、現在の名古屋にある下位の銀行を統合させて新しい 銀行を登場させてはどうかと言う意見があった。それに対して氏は この東海地方の経済を考えると統合程度では役不足であると言う考 えをされていた。水谷氏の主張は一貫していて非常に説得力がある 話であった。

筆者は地元の利益を優先する地元資本の金融機関である事が最も重 要であると考える。しかし氏の言うように東海地方の経済が必要と する知識、人、物、金を考えると、今ある東海地方の銀行をすべて 統合しても足りないのかもしれない。

グローバル時代に軸足をおいたメガバンク系列の地元資本と言う折 衷案も当然検討されなくてはならないだろう。しかし時間軸を戻す だけでは市場が認めないだろう。いずれにしてもこのような議論が 公然とされだしと事は、東海地方の新しい金融システムの構築に非 常に有意義であろう。

以上

キーワード:東海銀行、地域金融システム、ファイナンス

 


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