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====[2009年9月20日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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  テーマ:政権交代

当代最も売れっ子のエコノミスト水野和夫氏が、最近著書の中で低 金利革命と言う言葉を使っている。超低金利が10年以上続けば政権 が交代するような革命がおきるのはあたりまえとの事である。これ は歴史上、過去にも見られた必然的なものであるそうだ。

長期金利は国の経済の成長率にリンクしている。成長率の本質は収 益性である。1%台の収益性しかない市場が10年以上続けば、いく ら資本を蓄積しても投資する先がなくなる。そのような市場では政 権の交代が生じるのは当たり前であると言う事を意味するのであろ う。

そして今回政権交代が起きたわけだ。この考え方は名古屋経済圏に 対しても非常に面白い見方ができる。

愛知県は民主党が数年前から絶大な力を誇示してきた。民主愛知と してその名声は全国に轟いていた。そして今回全小選挙区でやはり 民主党が勝った。この愛知民主は、最近の風に乗ったブームの自民 党と区別が大して付かない中途半端な民主ではない。

社会党の保守本流の赤松、佐藤観樹を擁し、春日一幸を擁する民社 党の本家の流れをくむ民主党である。これまで、愛知民主がなぜ愛 知県でここまで強くなったか?と言う疑問に対して、これらの保守 本流強い遺伝子があったからと考えられてきた。

話が飛ぶが、少し前の当ニュースレターで「名古屋異質論」という テーマを取り上げた。名古屋の特徴として、城山三郎氏からお聞き した「ためた力を一気に放出すると、とんでもない力を発揮するの が名古屋である」というお話を紹介したものである。

そこで筆者の考える名古屋経済圏の特徴は、むしろ「エネルギーを 蓄積するところにある」と定義したわけだ。そのためたエネルギー の放出が時代の機を得ると、織田、豊臣、徳川三英傑のような大き なエネルギーを輩出するわけだ。トヨタ企業群が世界に冠たる企業 になったのもその背景となる資本、エネルギーの蓄積があったから に他ならない。
「名古屋異質論」
http://www.kawatu.co.jp/nagoya/kwf/kwf404.html

よく名古屋を文化不毛の地として揶揄される事がある。通常、華美 な文化は、退廃的な消費社会をベースとして開花する事が多い。質 素倹約で文明文化が大成する事はありえない。消費、無駄遣いが横 行する市場と、質素倹約で蓄財が得意な市場では文化に対する許容 度はまったく違ってくるのは当たり前である。

資本を蓄積する名古屋と文化を創造が下手な名古屋は表裏の関係に あるといえよう。さて低金利革命の説が正しいとすると、いくら資 本が蓄積されても低金利では資本有効な使い方(投資)がなくなる わけだ。

もちろん投資が進まないのにはリスクプレミアムが高すぎる場合も ある。そして成熟した社会で物がいきわたり新しいものが生まれず 投資先がないというダイナミズムを失った市場である場合もある。

この低金利革命説が正しければ、全国に先駆けて資本の蓄積が得意 な名古屋において低金利に対する反発が起き、その結果保守政権か らの政権交代の方向を標榜していたと考えると、愛知民主の強さが 非常にすっきりと説明できるわけだ。

更に飛躍して考えれば、では金利が上がりだしたらどうなるのだろ うか? 革新的な政権より保守的な政権に対するトレンドが生ずる のであろうか? 名古屋における四半世紀後か半世紀後の壮大な実 験が楽しみであると言ってしまうと、あまりにも傍観者過ぎるとご 批判を受けるかもしれない。

しかし言える事は、1990年代のバブル経済崩壊以降とり続けられて きた低金利円安誘導の輸出指向型の政策に対するニーズより、適切 な金利とある程度強い円に基づく内需指向型の政策に対するニーズ が市場の中で芽生えている事は確かではないだろうか?

名古屋都市部の収益が非常に落ち込んでいる。地価が下がっている と言う事は、すべてのファンダメンタルズの収益の落ち込みが止ま らないと言う事である。かといって、もう国債を買い国の借金を増 やすことには耐えられない。いよいよ海外に資本が逃避するのも現 実とならざるを得ないわけだ。

以上

 


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