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====[2009年8月25日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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  テーマ:大阪の二の舞

8月24日、国土交通省の地価動向において、全国的に一部を除いて 下げ幅が縮小しつつあると発表された。この「一部を除いてが」意 味する地域こそが名古屋の栄、伏見地区である。下落率拡大の全国の ワースト2となり同2地区の悪いイメージを全国に発信している。

今回の地価動向の全国的な下落縮小トレンドは製造業の在庫縮小に 基づく回復である。名古屋は当然トヨタの回復待ちと言う事になる が、では名古屋全体が落ち込んでいるかと言えばそうではない。言 うまでもなく名古屋駅前は横ばいである。

トヨタの業績が栄の景気にどのようなリンクをして地価低迷を説明 できるのか?そうではなく栄の経済力の衰退は、このような大きな 市場トレンド或いはマクロ経済的なシステマティッ久なものではな く、むしろ地域の問題であると考えるべきである。

栄の衰退阻止、停滞脱却の何らかの手立てを地域として考えなくて は、これまで築いた元気名古屋のイメージではなく、だめ名古屋の イメージを全国に刷り込ませてしまう。

市場原理が過剰に働く市場では、一度「だめ」と言う烙印を押され と立ち直る事ができない特徴がある。簡単に言えば一度つぶれた企 業は、再生してもやはりつぶれてしまうと言う意味である。

いつもながらの前置きを終えて、東海地区の地方銀行が大きな投資 をして経営力のアップをしていると言う新聞報道がなされていた (8月25日)。東海銀行が再編されて以降、名古屋経済をファイナ ンスするシステムが、不在になっている状況からの脱却を標榜して いるわけだ。

以下に次に紹介するのは、1960年代の住宅地図に掲載されたある企 業の宣伝文句である。以下の文中の ?? に該当する企業名を考 えてみてください。

「チエをおかしします。あなたの会社がもっと繁栄するために、今 どんな手をうてばよいか
マーケティングの方法には・・人員の適正配置には・・売掛金の管 理には・・法律税務問題のスムーズな解決には・・在庫管理の合理 化には・・余裕のある資金繰りには・・そんな時是非 ?? にご 相談ください。経営相談所の経験豊かな専門家が、あなたから直接 お話を聞いて、いつでも力になります。」(引用:1996ポータブル住 宅地図 発行住宅地図協会)

答えは「東海」である。つまり東海銀行である。当ニュースレター ではしばしば「東海銀行亡き後」と言った大変失礼な表現をしばし ば使う。

東海銀行はなくなったわけではなく、再編されてユニバーサルBKに なったわけである。もちろん時代が違い、この広告の内容すべてが今 の時代に通じるわけではない。

筆者が言いたい事は、大きなユニバーサルメガバンクになり、世界 的な金融危機に対してアメリカのソロモンを救済するような大きな ディールを行っている銀行が、地域の中小企業に対して上記のよう な営業が可能かどうかである。

現実にこのようなメガバンクの組織で出世する人たちは、金融危機 の大きなディールをまとめ上げる人たちであって、中小企業を回っ ているリテールを担当している人たちではないだろう。そのような 状況でリージョナルバンクが機能するのだろうか?と言う事である。

そこで期待が寄せられるのが、次の銀行グループである。名古屋経 済が大きく世界に冠たる地域経済となるために必要な姿が、東海地 方の産業クラスター圏のネットワークの精度が高まり、更なる成長 であるとしよう。このために必要な金融機関とはどのような銀行 か?

この問いかけの答えが、今この地域に必要とされる金融機関と、今 ある次の銀行グループとのギャップの解消であるである。現在ある 銀行ではやはり規模が小さすぎる。三重、岐阜、静岡の地域を主体 とした地方銀行と名古屋の旧第2地銀これに続く信用金庫である。

地価下落が収まらない栄の経済衰退の脱却のためには、例えばペイ カードの共通化といった程度の話題では無理なところまで来ている。 エリアの再生にはどうしても核となる高度な集積商業施設による再 開発が必要となる。

株価が低迷している時に、栄に土地をたくさん持つ百貨店になぜ資 本参加しないのですかと大手不動産企業に聞いた事がある。聞いた 本人としても東京資本に頼る事は残念な思いをした。

しかしその今の地域ファイナンスに栄の再開発に必要なレバレッジ を効かせられるところがあるだろうか?

栄の地価が下がり資本が減耗して一番困るのは名古屋の地元財界で ある。なぜ声が出てこないのか?今栄にインパクトを与えるような 何か手立てをしないと、名古屋の失われた10年の始まりとなるか もしれない。

大阪経済が10年以上にわたりこれまでの過剰試算の調整をし続け ている。際限のない吸収状態に位置言っている。タイミングを逃す と名古屋も大阪の二の舞となりかねない。

名古屋のファイナンスシステムの構築は非常に重要なテーマである。

以上

 


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