
====[2009年1月20日]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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テーマ:農業バブルの予感
世界のノリタケが企業組織を改変に着手し始めた。ノリタケの企業 文化は世界には打って出るが、名古屋の市場内においては石橋をた たいて渡る慎重かつ堅い典型的なイメージがある。太陽電池など新 分野へ投資しやすい組織体に変革を目指す。
これに伴って、名古屋駅北にある本社工場の有効利用が話題になり そうだ。この土地は以前ナゴヤドームの候補地になったほどのスペ ックをもつ。全体で10万坪はある敷地である。現況その一部にノリ タケの森があり、隣接するトヨタの産業技術間と共に名古屋を代表 するファクトリーパーク群を形成している。
名古屋駅前は一連の大型プロジェクトの推進によって商業施設が増 殖しているが、本当の意味での生活インフラが不足して非常にアン バランスなエリアとなっている。職食住が接近したバランスのある エリアとはかけ離れつつある。
ノリタケのような広大な空間がもたらす新しいビジネスモデルによ って都市構造に与えるインパクトは非常に大きい。
ノリタケしかり、世界の大変革に伴って、ありとあらゆる企業がそ の生き残りをかけ手を打ってくる。アメリカでもオバマが就任して そろそろ祝儀相場も一巡すれば、いよいよ本格的に実態がさらけ出 されることになる。
当面日本では3月末まで何が起きてもおかしくない。企業の身売り、 合併、清算などなどである。今までの取引先がいきなり競争相手に なってしまうことも想定しなくてはならない。銀行にいたってはき わめて慎重になっている。
今までの経験則で言えば、手が打てるだけの体力がある優良企業の ほうが大きく動くことになる。体力がない死に体の企業は、むしろ 何もする事が出来ないという事になろう。
さていつもながら前置きが長くなりました。この不況下で新しいビ ジネスへの取り組みがTVを通じて報道されている。その中でもっと も気になるのが農業である。先に私共の考える結論を申し上げると。 農業に市場原理を導入すれば必ず農業バブルを生じる。しかもそれ は必ずはじける。なぜなら永久に右から上がりには絶対に成りえな いからである。
最近1930年代アメリカで起きた大恐慌の話題が引用されるケース が多い。アメリカの大恐慌は1900年代のアメリカ経済の拡大成長の バブルの破綻であった。このバブルを作ったのがこの時期の農業バ ブルであり、都市化バブルであった。(拙著「リスクを移転し始めた 不動産投資市場」2008清文社)
第一次世界大戦に向かう食料物資の供給元となったアメリカで農地 に対する需要が高まった。これに対して抵当権の劣後順位(抵当権 順位)というビジネスモデルによって不動産担保ファイナンスが始 まった。農地評価の水増し拡大を経て農業バブル化していった。
その後の都市化バブルによって更に不動産と地担保融資が拡大して いった。この経済拡大の調整が大恐慌であった。
農地はその収穫がそのままその土地の収益となる。土地の収益と担 保価値が他の産業に比較して最も直結している。しかも日本の農地 は全国土の15%しかないと言われているが、実は背景に大きな山岳 部と非常に肥沃な森林を要している。
山間部に降った雨は森林を浸透して、肥沃な腐葉土を形成し、時間 をかけてそこを浸透してきた水が、平野の農地に非常に質の高い栄 養分を供給している。世界に比類の無い非常に質の高い農地を保有 している。きわめて上質な農地に労働集約的な経営により高い収益 性を実現している。
現在、日本の農地には非常に多くの規制が設けられており、市場メ カニズムとはおよそ縁が無い距離に置かれている。しかし現在の日 本の経済の閉塞感を新しいビジネスで打開する急先鋒が農業に向か っている。農業は非常に魅力のある産業である。
しかし最も市場の敏感に反応し、地価の高騰をもたらす産業である。 そしてアメリカの大恐慌に話を戻せば、農業バブルこそがその後の 都市化バブルを起こしたのである。農業のビジネス開放と環境自動 車などの新しいテクノロジーショックが重なったのが大恐慌前のバ ブルである。
このバブルは、通常20年弱の景気循環といわれる住宅バブルよりは るかに長い、規模の大きい50年期間のコンドラチェフ経済循環と呼 ばれるものである。21世紀世界的な問食料と環境問題を解決するビ ジネスの生成は、今世紀の象徴となるバブルを作り出すかもしれな い。
以上
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