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====[2008年10月1日号]==
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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  テーマ: バブルの破たん処理

最近多い質問が「本当に2年で回復するのですか?」「バブルの処理 にいつまでかかりますか?」と言うものである。バブルの破たん処 理にいつまでかかるかを考えてみたい。

75兆円もの不良資産を買い取る法案がアメリカ議会で却下された。 国民の負担が多すぎると言うことである。政府の案が国民の利益か ら判断されて粛々と却下され、それで政権がどうかとなるわけでは ないアメリカはなんかスマートに感じる。

しかしいずれ第2ランドの修正案が出されて、バブル破綻処理の政 策が次から次へと打ち出されると思われる。その一方で市場がそれ に対してノーを言い続け株価が下がり続ける姿はまさに10年前の 日本の再現である。改めてデジャブーだ。

バブルの本質はファンダメンタルな成長を超過してなされた過剰投 資である。原因はいろいろあるが例えば「期待感」「リスクの過小評 価」「マネープッシュ」である。序レが不良債権になるが、これらは あくまで過剰投資であり決して汚染されているわけではなく、メタ ミドホスが今夕されているわけでもない。従ってこれらが償却され ればバブル破たん処理は終了する。

通常過剰投資は何年かかけて積み上げられる。10年超の積み上げだ と大きなバブル、5年ほどだとミニバブル程度だろう。原理原則で 言えば国の計画で積み上げたのではなく、市場が例えば10年かけて 自ら積み上げたのであるならば、同じ10年かけて市場が自ら償却す るのがベストである。

しかし10年もかけていては、金融機関がつぶれて経済の血液が滞り をしてしまい、結果的に社会システムが破綻してしまう。従って市 場の自然治癒を待たずに不良資産を国が買い取り処理をスピードア ップさせる必要があるわけだ。

1990年代の日本のバブル破綻では買い取りが始まるまでに5年以上 たっている。それからすればアメリカの処理は早すぎると言えよう。

しかし重要なことは、これは金融機関の不良債権を買い取ることで あって、所得を減らして住宅ローンの滞りをした源債務者の過剰資 産を買い取るのではない。銀行から不良資産を非難させるだけで、 市場にある過剰の住宅はなくならない。この過剰投資はやはり過剰 投資がなされた同じ時間による償却が待たれる。

日本の例を見れば明解である。公金によって不良債権を買い取った のは銀行の不良債権であって市場のリアルな過剰在庫ではない。そ の結果過剰在庫を処理して次の景気になるのが2004年ごろになっ た。オイルショックを脱した1980年からバブルが始まり、バブル破 綻の処理が10年以上又時間を要したことになる。

このように考えると、今のアメリカの破綻したバブルの過剰投資の 本質が何で、何をバブルと指し、それがいつから始まったのかを知 る必要がある。過剰住宅投資だけなら2000年から始まった2006年 ごろまでの6年間で積みあがった過剰投資である。

バブルの本質が住宅バブルではなく、住宅ローンを原資にしたデリ バティブ金融商品なのか?もっと幅広くあらゆるクレジット債権を 原資にしたデリバティブ金融商品なのかによって期間は長くなろう。

アメリカが行おうとしている税金による75兆円の買い取り資金は、 単なる銀行を助けるためだけの資金である。日本のケースを思い出 してほしい。銀行を助けるために公金による資本を注入し不良債権 を償却させ、低金利政策を何年もしてそのお金で破綻した中小の金 融機関を吸収させた。

その間に個人の所得に蓄積を吐き出してしまった。失われた10年の 間にいろんなところで社会が疲弊した。

ただ弊社の考えとしては、バブル破たん処理の機関は金額の多寡で はなく、過剰投資がなされた期間で償却されるのがもっとも自然で はないかと考える。もし公金で市場が勝手に積み上げた過剰投資を 償却し期間が短くなるなら、市場はいつもそれを当てにし、際限が なくなる。

すでに1980年代のアメリカのS&L破綻において公金で銀行の不 良債権を購入し、日本のバブル処理で銀行に資本を注入し、今回又 金融機関に資本注入をした。金融機関はすぐに国に助けてもらうこ とが当たり前になり、それができない国は一人前の国ではないくら いの見方をする。

何よりも市場がそれを要求しているのである。

いずれにしても、アメリカの住宅バブルの破綻だけを見れば、6年 後には次の景気局面に入るのではないだろうか?それより早ければ 良しとすべきではないかと考える。

ちなみに今回のバブルの破綻規模と同等の比較をされるアメリカの バブル破綻は、2期に亘るレーガン大統領のレーガノミクスによっ て作られた過剰投資の処理を、ブッシュパパ、クリントン第一期の 2期に亘って処理をしたバブルである。

当時大手銀行の破綻その救済の他に、3000行あった中小のS& L(貯蓄組合)のうち700行以上が破綻した。もちろん中小であ る故切り捨てられた。この中小の組合の預金は保険機構によって預 金が全額保護された。アメリカがこれから始まる市場の現場のメル トダウンに耐えられるかどうか?

以上



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