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====[2008年8月20日号]===============
  「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
        名古屋ビジネス情報
     主宰 川津商事株式会社
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  テーマ: 2007年度百貨店売り上げ

2007年度の百貨店の業績が公表された。厳しいものがある。ここ数 年のトレンドである各企業の大型旗艦店舗の業績が企業全体の業績 を左右している状況が続いている。2006年との前年比の売り上げ規 模の増減でトレンドを分析してみる。

伊勢丹は旗艦店舗の新宿店で前年比2.5%増の売り上げにより引き 続き全体の業績を押し上げた。

三越は旗艦店舗である東京本店、名古屋栄店、銀座店の上位3店舗 で売り上げを落としていることがそのまま企業全体の低迷に影響を 与えている。

高島屋は新宿店の改装が期待された効果が持続せず、東京、大阪、 横浜店に旗艦店舗で売り上げを落としている。

大丸は、東京店が大きく寄与して売り上げを伸ばしているが、松坂 屋が名古屋本店で大きく売り上げを落としてそのまま全体の売り上 げ規模を落としている。

電鉄系西武百貨店、近鉄百貨店、阪急百貨店がそれぞれ旗艦店舗の 売り上げが伸び全体の売り上げ規模を伸ばしている。JR系はいぜ んとして元気を維持している。

地域別に見ると、東京、大阪が何とか売り上げを維持したが名古屋 が大きく前年に対して落ち込んでいる。これは店舗改装が07年度で 名古屋地区で無く、他に比して改装効果が低かったことが挙げられ よう。

大きく日本のリテール市場を見てみると、現在では百貨店、大手ス ーパー、コジマ電気などの専門小売店が、それぞれ市場を3分の1 ずつ分割している状況にある。つまり中長期的には、百貨店市場は これらの他の業界に激しく市場を削られている状況にある。

つまり大都市の都心部にある大手百貨店の機関店以外の周辺都市、 地方都市の店舗はこれらの他の業界の拡大に対して既に劣勢にある ことを示しているのだろうと考えられる。

さてご当地、名古屋市場においては対前年比の2007年の売り上げは、 名古屋駅前エリアのJR高島屋、名鉄、中部近鉄の3社が売り上げ を大きく伸ばしているが、栄エリアは松坂屋がかろうじて横ばい程 度で、他の三越、丸栄で大きく落ち込む結果となった。

企業としてではなく、地域経済として栄エリアをどうするのかビジ ョンを示さなくては、日本全体のリテール市場から見放されてしま うことになりかねない。

これにあわせて、8月14日の日経新聞地方版に非常にわかりやすい 名古屋の百貨店市場の戦略が解説されていた。夏休みを取られてい た方は是非過日の新聞を参考にしていただきたい。

内容を簡単に紹介しておくと、丸栄百貨店が高島屋と急接近してい るというものである。労働組合としても以前から高島屋と付き合い があり、従業員が見る企業文化も非常の親しみがあることを紹介し ている。

筆者の記憶では、確か丸栄の創業家は生家が京都にあり、京都の高 島屋と昔から縁があったと記憶している。商品の品揃えを見ても高 島屋でしか扱えない商品、例えば食器のローゼンタールが丸栄にあ ったりして、なんとなく昔からその色は近いものがあった感じがす る。

丸栄百貨店が興和不動産と資本的パートナーをくみ、さらにマーケ ティングにおいて高島屋と急接近するという報道である(注意:あ くまで報道である。)。このグループで栄のフロントエリア広小路と 大津通りの交差点を開発しようというものである。

そしてもうひとつ、日経新聞がもうひとつ、かねてからうわさのあ った丸井百貨店の名前を名古屋の新聞紙上で挙げている。いろんな うわさがあったが、名古屋タイムズあたりではなく、日本経済新聞 が取り上げるということは、それなりの信憑性があると見てよいの であろうか?

確かに名古屋駅の市場の拡大を見る限り、名古屋市場には大手百貨 店の参入予知はあるだろうと考える。どことの提携で出店するとい うことも重要であるが、戦略上さらに重要となるポイントは、名古 屋のどのエリアに進出するかであろう。

戦後最長の好景気といわれた平成のいざなぎ景気越えをおえて、こ の期間中に栄エリアは力を取り戻すことができなかった。これは今 後も単に景気の回復だけで栄の勢力を盛り返すことは考えにくいこ とが指摘できる。つまりこのまま何らかの都市改造に着手が無けれ ば、まだしばらくネガティブなポジションが続くということである。

マーケットの戦略で考えると、簡単に栄の市場を外から奪うことが できるということである。ではどこから奪うかということである。 名古屋駅前でさらに上げしい競争をすることにより、市場の成長を さらに拡大させながら栄の市場を削り取る事も考えられる。

金山市場への進出も非常に面白い。金山が名古屋の第3の市場とし て競争的独立すると名古屋全体の経済が非常に活性化され、拡大成 長するものと考える。金山エリアはそのバックに位置する名古屋市 南西部、三河の市場の一部を手中に収めることができ非常に面白い。 問題は場所である。おそらくかなりの横槍が入ることになるだろう。

栄は東西南北非常に広い、栄の中でエリア内競争ができるような開 発、出店も非常の面白い。実は栄の久屋大通り沿いには、築何十年 と経ち老朽化している大型商業ビルが結構ある。開発のねたはいく らでもある。

以上



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