
====[2008年4月5日号]===============
「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
名古屋ビジネス情報
主宰 川津商事株式会社
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テーマ: 名古屋経済の第三の市場は?
2000年のJRセントラルタワーの開業からほぼ10年のタームの終 盤に来て、名古屋駅前の名古屋モード学園の完成を迎えた。名古屋 駅前の名古屋ビルディングが完成するとほぼ10年間の市場の成長 を支え続けてきたプロジェクトの一巡が完結するだろう。
名古屋駅前市場も急成長から安定・成熟期に入り、あるいは一時的 な調整へと局面を変えて行く事が予想される。
栄エリアに店舗を持ち、かねてから弊社と店舗展開の計画を作って きた企業で、2005年に名古屋駅前の成長を見越して出店をして成功 した企業がある。さてこの企業から、名古屋駅前の市場が落ち着い てきたということで第三の展開を考えたいというオファーが来た。
名古屋の市場で栄、名古屋駅前で実績を作れば当然次の第三の市場 を求めにいく。この企業は東京の企業であるが、確実に名古屋の市 場に参入し、今後も継続して投資も行う計画である。名古屋にとっ ては喜ばしいことである。
そこで問題になるのが第三の市場である。交通の要所、バックに大 きな市場を持つフロントエリア、エリアのインフラの成熟度などが 集積し、今後大きな成長が望めるのはやはり金山である。
当然弊社としても金山市場の成長性をプレゼンしているわけだが、 具体的な店舗の絵が書けないのが現状である。金山には核が無い。 中心となる商業施設が無い。雑居ビルの集まりである。東京でいえ ば渋谷みたいな市場であると説明すると納得する。
弊社は以前から、金山に核となる大規模商業施設つまり百貨店がで きると、今以上に大化けするエリアであると説明してきた。若い人 たち中心に非常にエネルギーがあり、市場のダイナミズムを感じ、 将来性のあるエリアとなりつつある。
しかし金山エリアが市場として分離独立して成長すると、そのあお りを受けるのは栄市場であることは周知のとおりである。おそらく 名古屋駅前エリアとは競合し、両者が刺激しあい更に発展する可能 性があるが、栄は市場を削られる形になるだろう。
栄エリアは名古屋駅前との関係で、お互い「競争して」発展を目指 すと連呼しているが、現実には松坂屋、三越の百貨店頼みにかたよ り、他に競合する新たな材料が無く、名古屋駅前にとって栄は競争 の相手になりえていないのが現状である。むしろこのままでは名古 屋駅前自体が競争相手をなくし煮詰まってしまう可能性すらある。
弊社の当ニュースレター、HPはもともと名古屋駅前ではなく栄の 可能性をPRする目的があったが、いつの間にか名古屋駅関連の情 報が非常に多くなってしまった。栄が持つ可能性は、そのインフラ、 スペックからして名古屋駅エリアの比ではないことは明らかである。 しかし競争足りえる材料が無いのが現実である。
しかし栄市場を守るために成長の可能性のある金山エリアへの投資 を抑制することは、名古屋経済の成長のチャンスをつぶすことにも なる。ただし金山エリアもまだまだ未熟なところがある。
前述で金山は名古屋の渋谷であるとしたが、雑居ビルが混在してそ のカオスのような市場が渋谷らしいとを言いたいのだが、実際金山 は実際道路が広く市場が分断されているし、複合的な商業のランド マークが無く、どこをターゲットにしたら良いか、非常にわりにく い。
将来の方向性が見出せないというわけだ。特別に高い高層でなくて も渋谷の109のようなシンボルがやはり必要である。エリアである 以上、人が回遊する流れが見えてこないと投資計画が描きにくい。 金山に成長性を感じさせる点は、金山エリアには名古屋駅前と同じ 「多様性」があるてんである。
栄の弱点は、昔から栄をひいきにしていた顧客以外に新規顧客が極 端に少ないことである。従来の顧客以外の多様性が極めて低い。市 場経済でダイナミズムを生む多様性が低いことは致命傷である。こ れはマーケティングの原理原則である。
金山が名古屋の第三の市場として成長することは、名古屋全体の市 場に厚みが出てくるはずである。名古屋市場自体の多様性が生まれ てくることになる。名古屋駅前を刺激する競争相手としても金山エ リアの成長が必要になる。
以上
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