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====[2007-8-1号]===============
  「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
        名古屋ビジネス情報
     主宰 川津商事株式会社
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名古屋・不動産に関するビジネス情報誌「名古屋ビジネス情報」 へのご登録ありがとうございます。当社は不動産にとどまらず 広くビジネス情報をお届けいたします。今回は、

  テーマ: ささしまライブ24の開発が本格化

名古屋の都市再生の核となるささしまライブ24の事業提案の公告 がされ、市場のいろんな反応が出てきた。注目されるのは森トラス ト、イオンなどの東京資本が前向きに表明をしているとの事。これ に対して地元企業は慎重な姿勢を示している。

名古屋では、過去何度か他で大規模再開発の事業公募を行ってきた。 結果的に、斬新な事業提案は出てこなかった。サッポロビール名古屋 工場跡地、東芝名古屋工場跡などなど。最終的に公的な住宅開発、 スーパーの合体型の地元密着型の可もなく不可もない開発に終わっ ている。

これらはいずれも地元企業型開発であった。地元の考え方では、ス ペースの有効利用のアイデアが無くネガティブにしかなれないの か?名古屋の企業がリスクをとりにいこうとしないのか?いづれに しても、東京資本のほうが大きなリスクに果敢にチャレンジしに来 る姿を見ることができる。

今までもささしまライブはいろんな構想が多方面から打ち上げられ てきた。日本の中心に位置し名古屋駅に隣接しているため、国家的 な機関の誘致をしたらどうか?あるいは道州制の受け皿として新し い道州制の新しい機能の集積地にしてはどうか?あるいは名古屋駅 に隣接した機能を利用して新しい商業コンプレックスを計画したら どうか?などなどである。現況、ホテルを中心に事業募集をしてい る。

ニュートークにバッテリーパークシティー(BPC)という、世界 的に注目されているウォーターフロントの都市計画がある。1960年 代にハドソン川の波止場の再開発の構想が始まり、現在まだ進行し ている都市計画である。

そもそもの発想は、ニューヨークの知事と市長がハドソン川にボー トに乗りながら構想が練られた。ハドソン川の波止場は、道を挟ん で今は無きワールドトレーディングセンター(WTC)に隣接して いる。つまりバックヤードとなっているわけだ。このWCT建設で 出た残土を使って老化した港湾を埋め立て、WTCのオフィスデビ ジョン機能を保管する多目的なエリアの開発であった。

現在リッツカルトンホテル、ニューヨーク商品取引所、ワールドフ ィナンシャルセンター、メリルリンチその他大企業のヘッドコータ ―ができ、その周辺に高級マンションが位置し、自由の女神を見渡 せられるプロムナード、ヴィトンカップなどの有名なヨットが停泊 する波止場、オープンカフェが開かれるガーデン、公園、高校、ミ ュージアムなどができている。

第二のセントラルパーク、第二のロックフェラーセンターとの呼び 声が高く、今最も注目されている高級なディビジョンとなり、そこ からあがる超過収益がニューヨーク市の財政を支援している。

30年間の間に、実のマスタープランを何度も書き換え、1980年代に はニューヨーク市が財政破綻したにもかかわらず、民間からのファ イナンス援助を受けて計画を推進。民間の開発許可が短時間で行く ように配慮しながら計画が進んだ。

日本でも神戸、横浜脳ウォーターフロントの手本となった計画である。 この計画の練り直しなお中で、注目すべきは対象のエリアの価値が 上がるためにはあらゆることをする点である。

ささしまライブに地元企業が慎重になる理由は、名古屋駅に隣接す るといってもアクセスが無くまったく違ったエリアであるという評 価である。バックヤードになっていないわけだ。地元から見ると確 かに否定できない。

しかし一方で名古屋駅前エリアは過密が進み外部不経済が心配され ている。柳橋エリア、伏見広小路エリアまでエリアを統合拡大して ようやく公共スペースが確保できる状態である。しかし現実にはこ れらのエリア歴史文化の違うエリアである。

ささしまライブ24が名古屋駅前エリアと同一視されるようになる と、名古屋だけでなく東海、中部あるいは日本の中で注目される開 発エリアともなろう。資金、周辺アクセスインフラも含めて民間の アイデアの導入を拡大したらどうだろうか?

広井町線笹島交差点からオープンの歩く歩道でも作ったらどうか? 地下鉄中村公園への桜通り線の変更、あるいは高畑からのループで 地下鉄船の駅が笹島ライブエリアの中心に来るぐらいのアクセスが あってもおかしくないだろう。都市高速の乗り入れも当然考えられ

る。 2010年以降の名古屋の都市再開発の目玉である。

以上



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