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====[2006-4-10]===============
  「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
        名古屋ビジネス情報
     主宰 川津商事株式会社
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名古屋・不動産に関するビジネス情報誌「名古屋ビジネス情報」 へのご登録ありがとうございます。当社は不動産にとどまらず 広くビジネス情報をお届けいたします。今回は、

  テーマ:名古屋駅前エリアに又新しい商業施設

かねてから有効利用しようとしていた、名古屋市交通局の旧那古野 営業所跡地の売却が東京建物に決定した。

名古屋の商社、或いはグループが手を上げていたが、名古屋市とし ても拙速することなく、優良な開発業者を見つける事が出来たので はないだろうか。地元の業者をと言う意見も有るかもしれないが外 部参入のメリットもある。事業計画としては、事務所棟、賃貸住宅 棟、立体駐車場、商業店舗、カフェなどが予定されている。

名古屋駅前は、そのエリアの成長が急であり、今回の北側、広小路 以南の南側、都市高速またいだ東側などが、飲食店街としての開発 が期待されているが、その一方で乱開発が心配されている。

那古野営業所跡地は名古屋駅前エリアの拡大によって、周辺が乱開 発される心配がある中で、名古屋駅前の北側の核となる商業施設で ある。このような優良な施設が出来ることによって、北側における 風俗店などの進出を抑える事が期待される。

北側はやはり既存の住宅地との隣接地である。円道寺商店街など古 の雰囲気も隣接しており、ノリタケの森、産業技術記念館などの旧 跡もある。これらと摩擦を生じないエリア開発が必要となる。ただ し何処のエリアも風俗店の出店に関しては、排除したい期待がある のではないだろうか?

いよいよ、県の中小企業センターの再開発が動き始めた。仮称愛知 県産業労働センターである。中区の産業貿易会館、昭和区の勤労会 館の機能が移転する計画である。2009年供用開始予定。名駅三 丁目内の開発が進むと当然その東の広小路界隈、柳橋、納屋橋にも 影響が出る。

都市高速をまたいだ、広小路界隈は、昔の本当の広小路の名残があ り、又堀川などの都市景観に花を添える施設もあり。本来飲食店な どの商業エリア開発には適していると考えられるが、都市高速をま たぐことに対して非常に距離感がある。

この距離感の本質は、単なる距離的なものではなく、従来の名古屋 駅前リアと、従来の柳橋・納屋橋・広小路界隈との文化の違いであ る。納屋橋、柳橋には固有の名古屋を代表する文化があったはずで ある。

確かにこのエリアの活性化には、名古屋駅前の市場拡大をジョイン トさせるのが理にかなっているといえよう。しかし間違ってはいけ ないのは、このような古くから文化を持ったエリアを「吸収する」 考え方では拒絶反応が出てしまう。あくまで新しいニーズに対応し た新しいビジネスモデルを作る歩み寄りが必要になる。

柳橋南部の堀川沿いの開発には、例えば釧路などのフィッシャーマ ンズワーフなどの企画が利用できよう。この企画はいろんな意味で 意義がある。万博に合わせて市がこのあたりの整備を行なった。し かし今のまま空間を作るだけではでは、いずれ関心が薄れた時に、 かつてのように不良施設の参入によって元のようになってしまうの ではないだろうか?

堀川沿いは水辺のフロント開発である。空き倉庫、空きビルにフィ ッシャーマン或いは魚河岸市場を誘致でき、食文化の拠点になれば、 名駅南、栄1丁目などの再開発にもつながる。水辺の食の商業施設 はイタリア村などで名古屋でも実証済みである。

名古屋駅前は、おそらく2010年までに何千億円と言う民間投資 が期待されるところである。当然先日発表されたような地価公示も 上がり続けるはずである。民間投資がすすむ中でもし地価が上がら なければむしろそちらのほうがおかしい。

このような成長拡大背景にあり、周辺の乱開発が起きないように、 先手先手でいろんなビジョン、構想、計画を出していく必要がある。 不良施設の規制、或いは有効利用の促進策も必要かもしれない。

以上



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