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====[2005-12-28]===============
  「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
        名古屋ビジネス情報
     主宰 川津商事株式会社
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名古屋・不動産に関するビジネス情報誌「名古屋ビジネス情報」 へのご登録ありがとうございます。当社は不動産にとどまらず 広くビジネス情報をお届けいたします。今回は、

  テーマ:2005から2006へ

名古屋にとってのビッグイヤー2005年がいよいよ終わります。 この2005年は万博の誘致に象徴されるように10年余りの切磋 琢磨の成果であったような気がします。

愛知県庁内にスタッフ3-4名で万博準備室が出来たのが、10年以 上前だったと記憶しております。おりしもデフレ不況の失われた1 0年といわれた時代にあり、名古屋の企業の多くが、オリンピック の二の舞を嫌がって、なかなか積極的に賛同しない中、鈴木前知事、 名古屋商工会議所の当時谷口会長などの孤軍奮闘ぶりは、既に思い 出となってしまった感がある。

思い出せば、万博誘致に超党派の国会議員連盟の代表が、首相にな る前の浪人中の小渕であった事も懐かしい限りです。

いずれにしても、日本国内外へのPR努力が実り、2005年には 何度全国放送のニュースに名古屋が登場した事でしょうか?全国か ら評価を得るために様々な批判を得ながら、又その一方でJR東海、 高島屋、トヨタなどの新しい企業による新風を取り込み、競争原理 により市場を活性化させて、様々なインフラに投資を行い、このよ うな最強の2005年を迎える事になったものと考えます。

市場原理による市場の活性化は、特に名古屋駅前、栄などのエリア でエリア間競争を生み、名古屋経済圏をより大きく成長させました。 これは名古屋に限った事ではなく、日本中で市場原理による市場の 活性化、景気回復、急成長をもたらしました。

しかしその一方で、競争原理による弊害が非常に大きな問題として 市場に顕在化してきたのがまた2005年でもありました。弱い子 供が犯罪にさらされ、弱い立場の住宅に偽装がなされたりしました。

競争原理の一方で、弱い者が、より弱い立場に追いやられる事がよ り明確になってきました。市場原理にはレフリーがいない。これは 明らかな事です。小さな政府の意味を履き違えているような気がし ます。

さていよいよ2005年が終わります。名古屋駅前には新しいプロ ジェクトが完成してきます。そもそも名古屋駅前が、栄からエリア として分離独立する背景には広小路、伏見の経済地盤沈下がありま した。

バブル時代の、銀行を頂点とした護送船団方式のビジネスモデル。 公共事業による市場へのインセンティブ。このようなビジネスセク ターの銀行、ゼネコンを中心にした名古屋のネットワークの核であ った広小路、伏見を中心として栄、錦、名古屋駅前などがそれぞれ の機能を補完していた。

バブル崩壊と共に、このようなビジネスモデルの崩壊により、各エ リアがアンバンドリンクを起こしました。今名古屋には、かつての 広小路、伏見が機能してきた金融センター、ビジネスセンターがな い。

2006年以降、新しい金融センター、ビジネスセンターの建設、 これが名古屋の都市マネージメントにおける急務となります。しか し民間による市場原理だけではおそらく時期に限界を見るのではな いでしょうか?このような社会的ニーズに、名古屋駅前の開発が応 えてくれる事を期待するものであります。

2006年が新しいスタートラインである事を祈念して、今年の筆 をおろさせていただきます。来年も、弊社ならびに当ニュースレタ ーに御高配をいただきますようお願い申し上げます。

以上



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