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===[2002-9-1]============
 「名古屋の不動産何でも相談室」がお送りする
        名古屋ビジネス情報
       主宰 川津商事株式会社
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名古屋・不動産に関するビジネス情報誌「名古屋ビジネス情報」
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  テーマ:名駅4丁目トヨタ毎日共同ビル

名駅4丁目地区共同ビル再開発事業、所謂トヨタ毎日再開発ビルに 関連する記事等が新聞で掲載されると、弊社のHPは必ず1日のア クセスカウントが100件を超える。名古屋駅前の再開発特にトヨ タ関連の再開発事業の関心の大きさを物語っている。

しかし今回8月27日に各紙に発表された記事内容は大して新しい ことではない。しいて言えば新しい写真パーツである。これまで発 表されている主な項目点は以下の通りである。

・毎日新聞社とトヨタの関連会社東和不動産による再開発である。
・11,643平米の敷地にS造、SRC造、RC造、延べ床面積
 198,000平米建物を建設予定。高さ245M。
・地上46階の事務所を中心とした高層棟と地上6階商業施設を
 中心にした低層棟。
・事務所棟には毎日新聞の編集部門とトヨタ自動車の中核となる
 部門が入居予定。
・商業施設はシネコン、物販などである。物販は百貨店のような
 集合体ではなく単体。
・最上階の展望施設を設置し、駐車場スペースは540台。
・2002年度中に豊田通商の移転を持って解体工事の入る。
 2007年春完成予定。
・周辺建物へ熱源を供給するプラント施設を収容する予定。
・都市再生特別措置法の適用を受ける予定。
当ニュースレターでも何度も取り上げているが、今回の再開発の特 徴は、トヨタ企業群という世界に冠たる高収益企業の中核部門が名 古屋駅前の登場するということである。

前回のJR東海、更に、その次の牛島再開発のように新しい器(不 動産施設)を提供してそこに高収益の企業を集客するというコンセ プトと明らかに違う。名古屋駅前の集積の核がトヨタになるという ことである。

都市再生特別措置法の適用を受ける予定であるが、実際これは名古 屋駅前がエリアとして受けるというよりは、トヨタ、毎日という企 業が受けるといったほうが正確かもしれない。これを取り違えると、 名古屋の旧態依然とした東京、大阪、名古屋の序列主義でしかなく なる。

最近、愛知県の中部新空港、三河港などの運搬機械の集積アリアを 対象に経済特区の考え方を急浮上している。このような波及的ビジ ネスチャンスとも密接に関連した動きでもある。

さてここで新しい問題提議をしたい。弊社ではよく、栄の商業集積 エリアと名古屋駅前のビジネスエリアの動向を比較して論議をする。 栄はいまだに名古屋の最高地価公示ポイントを有するエリアである。 名古屋駅前エリアに肉薄され、逆転され新聞紙上をにぎわかすのも 時間の問題といわれている。

しかし栄の商業施設も非常に大きな変革をし新しいビジネスチャン スを生み出している。大津通り沿いにブランドショップの集積エリ アが登場している。本来なら核となるはずの松坂屋、三越百貨店の 増床が、逆にコラらの動きにつられるような勢いである。栄は大津 通りを中心にして「面・エリア」の開発が特徴的である。

名古屋駅前は、JR東海のツインタワーという拠点、ある意味での 飛び地的な突出開発である。トヨタ毎日再開発もしかりである。隣 接の商業施設の再開発を誘引していない。非常に旧態依然のエリア のままである。

栄アリアでは従来裏通りと呼ばれていたエリアが全て表面になった といっても過言ではない。名古屋駅前はいまだに裏通りである。時 間とともにこれらが面的開発が誘発されてくることを期待した。

以上

 


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